それまで数多い歴代バルタンの中でも、ダンゼン初代バルタン派だったのですが、今回バルタン星人を自分で描いてみて、より流線形の二代目バルタン風の方が、はるかに描き易い、というか描いてみて自然だったことは自分でも驚きでした。
初代バルタンは、ゼロから創作された星人というわけではなく、実はウルトラQに登場したセミ人間の頭部を流用して作られたという内部事情があり、セミ人間の頭の上にツノを付けているので、デザインの成田亨にしてみれば、納得ずくのデザインワークではない事は当然の事で、イチから作り直した二代目の方が、デザイン画から描き起こした正統なバルタン星人ではあるのでした。
初代バルタンのハサミは大き過ぎて重たく、持ち上げるのが一苦労だったらしいのですが、そのためのハサミを何とか支えようとする動きがバルタン星人独特のフォッフォッフォッという嗤いのアクションに繋がっているようで、二次元のデザインと三次元の着ぐるみの魅力は必ずしも一致しないものなのだと思ったのでした。 |